ロックはどうなってしまうんだろう

以下、ここ最近自分の胸の中をぐるぐる渦巻いていることを書き記してみました。てきとうに書いて推敲とかちゃんとしてないので論理破綻とか事実誤認とかがあるかも知れないけど、年寄りの馬鹿が寝小便ついでにほざいている寝言だと思って許して下さい。正確を期すより、とにかく吐き出したかったのです。

MELVINSの『THE BRIDE SCREAMED MURDER』が米Billboard誌の6月19日付ナショナル・チャートでトップ200にエントリーしたことが、ちょっと前に話題になりました。6月1日の発売日から1週間で2,809枚売れたそうです。彼らがトップ200に入るのは、デビュー以来初めて。

このこと自体はとてもめでたいのですが、その逆に現在の音楽業界の低迷を象徴する出来事であって、嬉しいより寂しいのです。5年前だったら5,000枚売れないとトップ200入り出来なかったのが、今では2,809枚でチャート・イン出来てしまうというのは深刻です。ちなみにMELVINSの作品で発売日から1週間で最も売れたのが1996年の『STAG』で、4,000枚近く売れたそうですが、トップ200にカスリもしませんでした。

同様に、DIOの『HOLY DIVER』もロニー・ジェイムズ・ディオが亡くなった後に急激に売れて、6月5日付チャートで149位に入りました。一気に4,000枚ぐらい売れたそうです。このアルバムが最後にトップ200にエントリーしたのが1984年3月10日付、同じく149位で、26年ぶりのチャート入り。さすがメタル界で崇拝されてきたディオ様ならではの偉業ではあるものの、27年前にリリースされた過去作に現在進行形のアーティスト達が太刀打ちできない現状はかなりまずいです。

しかも、同じ6月5日付チャートの2位はTHE ROLLING STONES『EXILE ON MAIN ST.』。このアルバムが名盤だということを前提にしても、バック・カタログがこんな上位に入るのは、健全なこととは思えません。ちなみにこの『EXILE ON MAIN ST.』、イギリスのチャートでは1位を獲得しました。

新譜だからといって新しいことをしているわけではないという状況も、かなり不健全だと思います。例を挙げるとオジー・オズボーンのニュー・アルバム『SCREAM』。このアルバムは普段ブリトニー・スピアーズとかセリーヌ・ディオンとかを手がけている人が 昔オジーがやってきたことを継ぎ接ぎして「こういう路線にすればオジー・ファンにウケて、たくさんCDが売れる」とスタジオでこさえてオジーに歌わせたもので、商品としての出来は良くても、どうも心から乗ることが出来ません。

しかしこれからロックというものが”ロックとして知られるものを継ぎ接ぎしたもの”になっていくと思うと、心が重いです。いや、かなりの割合で、既になっているのだけども。”ロック”の枠内で新しくてエキサイティングなものを発見して興奮する機会は、いずれなくなってしまうのでしょうか。

思えば80年代半ばぐらいはロックというものは進化していくものだった気がします。言葉のライムをリズム楽器として使うヒップホップや最新機材を用いるエレクトロ・ポップはもちろん、ヘヴィ・メタルにしても大音量を出せるアンプが発明されたから登場した”テクノ・ミュージック”だったわけで、レトロ志向というのはTHE DUKES OF STRATOSPHEARとかPURPLE HELMETSとか、ジレッタントの趣味色が濃いものだったような。

80年代後半からレトロ上等!のアーティストが次々と登場してくることになったひとつのターニング・ポイントは1987年、リック・ルービンがプロデュースしたTHE CULTの『ELECTRIC』ではないでしょうか。その後1989年にレニー・クラヴィッツの『LET LOVE RULE』が出てきたり、アンプラグド・ブームが訪れました。90年代にはロックの初期衝動性を大事にするグランジが流行ったり、OASISが思い切り60年代レトロをやったりで、前述したように”ロックとして知られるものを継ぎ接ぎしたもの”をプレイするロック・バンドが増えてきたのでした。

もちろん新しいことをやれば、それだけで音楽として優れているかというと、そういうわけではないのです。旧態依然としたロックンロールでも、かっこよいものはかっこよいのです。でも毎日ロックを聴いているのだし、たまにはロックから新鮮な衝撃を受けたいのです。

ではどういうのが新しいロックなのかと言われると、自分でも答えに窮してしまうのですが、SYSTEMS OF A DOWN、『RATED R』の頃のQUEENS OF THE STONE AGE、それからもちろんSUNN O)))、ちょっと前のARCADE FIRE、ちょっと前のBROKEN SOCIAL SCENE…全部5~10年前じゃん!でも、たまには新しいロックを聴きたいのです。

拙文をご覧下さっている方からも、すごく新しくて新鮮で凄いロックがあったら、ぜひ教えていただきたいです!

投稿者:

yamazaki666

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「ロックはどうなってしまうんだろう」への2件のフィードバック

  1. オジーの(新作の)件はかなりショックですね><
    でも、なんだかんだ言って、良質で熱狂させてくれるハードロック的な音楽は1993年あたりでほぼ死滅してしまったような気もしています・・・。
    ちなみに、我が家の最近のへヴィローテーションはPretty Maids / 「Sin-decade」、Rage / 「The Missing Link」、Ozzy Osbourne / 「Ozzmosis」とか、一時代前のものばかりです;
    別に目新しくなくてもよいので、何も考えずに夢中になれるロックを聴きたいなぁ。

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