デス・レース

ちょっと前までは『デスレース3000年』というタイトルでトム・クルーズが主演という話だったような気がしましたが、ふと気がついたらジェイソン・ステイサムが主演になっていました。運転ハゲ俳優というジャンルを開拓した感のあるステイサムですが、これからも演技しようとか欲張らないで運転ハゲにこだわり続けて欲しいところです。

旧作『デスレース2000年』があまりにクルクルパーでかっこいい映画だったので、ポール・W・S・アンダーソンがリメイク版の監督というのはおそらく最適任で、カーチェイスとか爆発とかエロ姉ちゃんとか、そのあたりは大変よろしいです。

でも、話が刑務所内で完結していて、おばあちゃんとか障害者をはねない!大統領が出てこない!ナビ姉ちゃんがドライバーの性処理をしない!マシンガン・ジョーがスタローンじゃなくて面白黒人!などなど、旧作の美味しすぎるツボ部分がことごとく欠けているのは正直かなりフラストレーションが溜まります。これだけカーチェイスとか爆発とかエロ姉ちゃんが出てくるのに満たされない映画は初めてかも。さんざん人が死ぬんだから、おばあちゃんとか障害者だってちょっとぐらい殺してもいいじゃん。

旧作マンセーリメイクダメダメという青春思い出レトロ親父になるつもりはないですが、『デスレース』を『デスレース』たらしめる要素が欠如していて、これだったら『トランスポーター刑務所編』でも『バトルランナー自動車編』でも『ワイルドスピード刑務所ドリフト』でも良かったような。それにやっぱりヒーローが女を置き去りにしてさっさと逃げちゃいけないですよねえ。

でもまあカーチェイスとか爆発とかエロ姉ちゃんとかはいっぱい出てくるので、それだけ見に行くならオッケーです。というか、これが初めて見る『デスレース』だったとしたら、かなり満足度が高かったかも。

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yamazaki666

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