The Rory Gallagher Story(メモ)

イギリス時間の4月16日(土)21:30~、『BBC2』ラジオの1時間枠でロリー・ギャラガー10周忌特番『The Rory Gallagher Story』が放送されました。

ナレーションはゲイリー・ムーア。

短い番組でしたが、きちんとロリーの生涯のツボを突いていて、よく出来ていました。

インタビューも生前のロリーと何らかの関わりがある人で、無関係のスターが出てくることもなかったです。

ロリーがザ・スミスに与えた影響をジョニー・マーが具体的に挙げているのは目からウロコでした。

(1999年に彼にインタビューしたことがあり、その際にもロリーへの傾倒について熱く語っていましたが、具体的にリフの類似を挙げたのはビックリでした)

注文をつけるならば、もっと熱いロッカーとしてのロリーについても触れて欲しかったです。

ゲイリーはトチることもなくナレーションをこなしていましたが、それよりも自分とロリーの交流について話しているほうが生き生きしていました。

ストリーミングで聴いて、ダウンロード出来なかったので、以下のとおり内容をメモっておきます。

細かいところが間違っているかも知れませんが、ご容赦のほどを。

●オープニングは「クレイドル・ロック」

●出生と少年時代。ロイ・ロジャースなどアメリカのミュージシャンから影響を受ける

●アメリカのラジオ用に収録された、未発表インタビュー(70年代?)

●「ゴーイング・トゥ・マイ・ホームタウン」断片

●ロリーの初期のバンドTHE IMPACTの未発表ライヴ音源!

●ゲイリーがロリーとの出逢いについて語る。14、15歳のとき

 対バンのときは弦が切れたときお互いのギターを貸しあった

●「ホワッツ・ゴーイング・オン」断片

●ブライアン・メイのコメント

 ロリーみたいな音を出したかった。ダラスのレンジマスター・トレブルブースターとVoxのAC30を使っていると教えてもらったが、全然似なかった

●ロリーのテイストでの活躍。第1期テイストにも言及

●ワイト島でのライヴMC断片

●テイスト解散、ソロに

●『ロンドン・マディ・ウォーターズ・セッションズ』にゲスト参加

●ジョージー・フェイムが「ロリーは緊張していた」と証言

●ソロ・バンド結成、相棒ベーシスト、ジェリー・マカヴォイとの出逢い

●ジェリー・マカヴォイは自伝『Riding Shotgun』を刊行予定

●名盤『ライヴ・イン・ヨーロッパ』発表

●「メッシン・ウィズ・ザ・キッド」の断片

●アイルランド民謡への傾倒

●ロニー・ドリューとの出逢い

●マーティン・カーシーとの出逢い、いろんなチューニングに魅了される

●ジョニー・マーもロリー信者

 13、14歳のときに『ポリドール』のサンプラーを買って、初めてロリーを聴いた

 普段は大人しいのに、アンプにプラグ・インすると火に包まれるのに驚いた

 『デュース』を買って、レコードにあわせてコピーした

●ザ・スミスの「ホワット・ディファレンス・ダズ・イット・メイク?」のリフは「シークレット・エージェント」からの影響

 「ハンサム・デヴィル」のリフは「シャドウ・プレイ」からの影響

●ブライアン・メイも「タイ・ユア・マザー・ダウン」のリフは「モーニング・サン」からの影響とカミングアウト

●ボロボロのストラト秘話。コークのCrowley’s Music Centreで入手した

 店主の談話

 ステージで汗かきまくりだったので塗装が剥げた

●ジャック・ブルースの談話

 ブルースとケルト音楽を融合させたエモーショナルな音楽を評価

 スコッティッシュのジャックとアイリッシュのロリーは共有するものがあった

●「アイ・ワンダー・フー」の断片

●「バーリイ&ザ・グレープ・ラグ」の断片

●自らの『Capo Records』設立

●健康を害する

 処方薬のせいで、ただでも引っ込み思案だったのに更にひきこもりに

●ドナル・ギャラガー談話(それまでも何度か談話している)。医者への不信感

●ゲイリー談話。

 BBMの頃、ロンドンのコンラッド・ホテルでロリーに久々に会った。ロリーはそのホテルに在住していた。

 一緒に飲んで、サンドイッチを食べた。部屋でギターを見せてもらって、一緒に弾いた

 BBMで凄いメンバーと一緒にバンドを組んでいるゲイリーが羨ましい!と言った

 あといろいろ個人的なことも話に出たけど、この場では話すつもりはない

 最後に「大好きだよ」と言って抱き合って、別々の道を行った

 その後は一度電話で話しただけだった

●マーティン・カーシーも電話で、ロリーの体調が悪いと聞いていた

●ロリーの1995年オランダ・ツアーが体調のせいで途中でキャンセルになった

●肝臓移植手術をすることになった

●ロリー死亡、葬式

●エンディングは「ミリオン・マイルズ・アウェイ」

ロリー・ギャラガーの音楽に初めて触れる人には、やはりライヴ名盤3タイトルにボーナス・ライヴを加えた熱すぎる4枚組ボックス『LET’S GO TO WORK』がお薦めです。

死ぬほどかっこいいです。

投稿者:

yamazaki666

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「The Rory Gallagher Story(メモ)」への2件のフィードバック

  1. ロリーの記事を有り難うございました。 昨年の夏は たくさん追悼番組が組まれ ファンとしては 嬉しい反面 いまさらながらに彼をなくしてしまったことが 惜しまれてなりませんでした。 又どうぞ ロリーの為に 何か書いてあげて下さい。
    Thanks a million!
    ロリーを死ぬほど好きな : ) reikorory より
    もしよろしかったら ご覧ください http://www.geocities.com/reikorory/

  2. 2008年10月14日、BBC Radio2にて同番組の再放送がありました。
    http://www.bbc.co.uk/programmes/b007kld4
    一週間ほどweb上で聴けるようです。
    こちらの「メモ」参考にさせていただいてます。ありがとうございます!
    (ショーバンド本、今読んでますー)

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