FIREBALLET再発

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プログレのファンというと心が狭いイメージがありますが、妙に寛容なところもあって、よそのバンドに似ていても許すというか、むしろそれを喜ぶ傾向があるように感じます。

FIREBALLETのファースト『NIGHT ON BALD MOUNTAIN』(1975)とセカンド『TWO, TOO…』(1976)が正規CD化されたわけですが、ファーストの方はYES・ELP・GENESIS・KING CRIMSONなど元ネタが判りまくりで、しかしそれゆえに愛らしさが増すアルバムです。

しかしセカンドのジャケット(上の写真)を見ると、実はそれはギャグかパロディでやっていたのでは?…という気もしてくるのであります。僕はファーストは昔LPで聴いて、恥ずかしながらセカンドは今回初めて聴いたのですが、セカンドの方が目まぐるしい展開でオリジナリティがあります。 でもプログレファンに好かれるのはファーストだと思います。

今回のCD化ではボーナス・トラックが追加収録されていて、ファーストがX JAPANの「Say Anything」、セカンドが同じくX JAPANの「Tears」で、日本語で熱唱しています。 たぶん本気なのだとは思いますが、ひょっとしたらギャグでやっているような疑念も抱いてしまいます。

あとファーストにはKING CRIMSON「Picture Of A City」の1974年ライヴ、セカンドにも1974年のライヴでホルストの「火星」が入っています。後者はむしろKING CRIMSONの「Devil’s Triangle」なのかも知れません。

ちなみに『TWO, TOO…』海外盤CDはジャケットを変更してしまいました。仕方ない気もします。

日本SF展 @世田谷文学館

明日が最終日なので、世田谷文学館の日本SF展に行ってきました。

星新一・手塚治虫・小松左京・真鍋博・筒井康隆ら巨人たちの足跡を軸に、海野十三・大阪万博・大伴昌司・SFマガジン・創元SF文庫・ゴジラなどをフィーチュア。敬称略なのは、いくつ“大々々々々々々先生”を付けても足りないからです。

巨人たちを紹介するパネルの文章は、豊田有恒が書いています。手塚治虫のバイオも書いていて、仲直りしたらしいという話はどこかで読んでいたものの、一瞬「あッ」と思いました。

大伴昌司は実は絵がヘタ、という思いを新たにしました。もちろん絵を描くのが本職ではないし文句をつけるのが的外れなのですが。

何故か一角に浦沢直樹コーナーがあって、『20世紀少年』生原稿が飾ってありました。まあ確かに大阪万博とか出てくるし…とは思ったのですが、やはり唐突です。 若いお客さんを呼ぶためでしょうか。図録にはまったく言及がなく、なかったことになっていました。

そういえば『20世紀少年』、「お前、なんとか君だろ」という最後のオチで、「なんとか君」って誰だっけ?…と思って、いずれ読み返そうと思っていたら、現在に至ってしまいました。

2014-09-26

ライナーノーツを書きました。 ジョアン・ショウ・テイラー『THE DIRTY TRUTH』。 ブリティッシュ・ブルースで頭ひとつ抜けた感じの女性ギタリスト。UKツアーのロンドン公演はシェパーズ・ブッシュ・エンパイアという人気ぶりで、前座はバーニー・マースデンです。 以前ヤマハコラム記事も書きましたので、ご参照下さい。

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【メモ】THE STRAITSでマーク・ノップラーの代わりをやっているTerence Reisの名字の読みはレイジあるいはレイジュだそうです。ポルトガル系で、モザンビーク育ちなのだとか。

2014-09-25

記事を書きました。 ヤマハサイト『爆走ロックンロール魂は永遠に ピーター・パン・スピードロック『Buckle Up & Shove It!』』

『BUCKLE UP & SHOVE IT!』は最高にイカす爆走ロックンロール・アルバムなので、ぜひ聴きましょう。

ちなみにコンピレーション『A FISTFUL OF ROCK’N’ROLL Vol.13』は3枚組ですが、1枚目がファンジン『Carbon 14』第29号のオマケオンリーで、2枚目&3枚目が通常発売という、変則的なリリース形態でした。

『A FISTFUL OF ROCK’N’ROLL』シリーズの全収録バンド/曲目リスト。いいねえ!

2014-09-24

ライナーノーツを書きました。 ジョン・ロード・トリビュート・コンサート『CELEBRATING JON LORD』。 グレン・ヒューズ&ブルース・ディッキンソンのデュエット「Burn」「You Keep On Moving」というのも凄いですが、ポール・ウェラーがTHE ARTWOODSナンバーを歌うのもツボです。 ジョン・ロードのソロ作品の魅力を再発見したりも出来ます。

Boris @代官山unit

そしてBorisワンマンライヴを見ました。すごく良かったです。 ライヴ感想は後ほど。

最後に機材/電源が落ちるのは『8時だョ!全員集合』ばりになってきた感があります。

物販で『目をそらした瞬間 extra』アナログ盤(500枚限定。Taiga Recordsから出た)の、100枚オンリーだった紫盤の方が売られていました。ちなみに残り400枚は黄盤です。

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大日本プロレスの石川晋也選手が引退したそうです。 引退理由も尋常ではありませんが、入場テーマ曲のETERNAL ELYSIUM「Highflyer」が会場でもう流れることがないのが残念です。

死刑囚絵画展 @渋谷区文化総合センター

死刑囚絵画展に行きました。最終日。 林真須美とかネームヴァリューのある人はまだしも、何をやって死刑判決が出たのかクレジットしてくれた方が判りやすいと思いました。場内でスマホでぐぐっている人が多かったです。

あと模写っぽいのが多いし(外に出られないから仕方ないのではありますが)、既成キャラを使っている作品も多く、オリジナリティに欠ける作品が散見されたのがちょっと気になりました。松田康敏(宮崎連続強盗殺人。2012年に死刑執行済)の『バカボンの正月』とか『タイムスリップ あの時代へ』の静かなるドンとか、万年三太郎の森田まさのりの絵柄とか。

こう見ると、ジョン・ウェイン・ゲイシーは才能があったのだとしみじみと思います。 しかしそんな中で、林真須美の『無題(ニコちゃんマーク)』は彼女のファンシー趣味の片鱗が表れていて震撼しました。

その後、渋谷HMVレコードショップを覗いてみました。 8月2日にオープンして、今更ノコノコ行く僕が悪いのかも知れませんが、どうもピンと来ない品揃えでした。 お口直しでディスクユニオンのメタル&パンク館をちょっと覗きました。

2014-09-18

到着。 KING CRIMSON『THE ELEMENTS: 2014 TOUR BOX』とDylan Carlson & Rogier Smal『ELEPHANTO BIANCO』。 これから聴きます。

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もうすぐスコットランド独立の住民投票ですね。 イギリス国旗から青の部分がなくなるとか、ハドリアヌスの長城を建て直すのかとか、北海油田の権益とか、NAZARETHとSENSATIONAL ALEX HARVEY BANDはブリティッシュ・ロックではなくなるとか、いろいろどうなるのでしょうか。 あと、カナダとかオーストラリアみたいにイギリス連邦には留まることになると、国家元首はエリザベス女王ということになるのですが、チューダー朝のエリザベスはイングランド国王ではあったけどスコットランド国王ではなかったので、いわゆるエリザベス2世はスコットランドではエリザベス1世になるということで良いのでしょうか。 さらにスコットランドが独立することになると、アラブの春みたいに「ウチもウチも」と、カタロニアとかバスクとか大阪が独立することになるかも知れません。 いろいろ問題はあるでしょうが、少なくとも住民投票という手段で、血を見ることなく独立が達成されるのは、めでたいことだと思います。

2014-09-17

記事を書きました。 Yahoo!ニュース『レフティーズ・ソウル・コネクション インタビュー/オランダからのディープなファンク、来日目前』

アルヴィズがおすすめのレコード屋Waxwell Recordsはダム広場からMagna Plazaの横を入ったところのようです。 このMagna Plazaには1999年にはヴァージン・メガストアがあったのに、2001年に行ったらなくなっていました。 でも現在はここにFame Plazaがあるそうです。このFameは2009年ぐらいまではKalverstraatの入り口のところにありましたが、いつ移転したのでしょうか。

アムステルダムのレコード屋というとRecord PalaceとかBoudisqueとかConcertoとかでしょうか。 あと子供の頃に住んでいたマンションの近所にGelderlandpleinというショッピングコンプレックスがあって、そこに2軒レコード屋がありました。LPのビニールカバーの匂いが強烈でした。『BLOODY TOURISTS』と『BREAKFAST IN ERICA』のジャケットが不気味でした。ジェフ・ウェインのロック・オペラ『WAR OF THE WORLDS』がすごくディスプレイされていた記憶がありますが、今から思えば何故このアルバムがそんなに売れたのかよく判らないです。

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ライナーノーツを書きました。 SOLSTAFIR『OTTA』

2014-09-16

別冊宝島『プロレス疑惑の男』を読みました。

橋本真也の未亡人のかずみさんが情夫から借りた金を返さずに告訴されたとか、橋本大地が元・折鶴兄弟の弟と悪い遊びを覚えて練習しないとか、金本浩二がヤジを飛ばすプヲタを殴ったとか、元金本夫人のHikaruが練習生を死なせた話とか、じんわりと後味の悪い話が続きます。 WJとか新日本迷走期のような笑えるスチャラカねたはありません。

 HikaruプロデュースのHappy Hourという興行、もうやっていないのでしょうか。

一時期ガチンコプロレスとか変なことを言ってバッシングされた白石さんという方、最初から全日本プロレスを計画倒産させるとかいわれていたし、当初の目論見を達成したから消えるだけという気もします。

ところで前後して復刊ゴングが出ていましたが、あまり面白くなかったです。前田日明とデイビー・ボーイ・スミスJrの対談はちょっと面白かったけど、前田がノーマン・スマイリーの話題に全然乗ってこなかったのが残念。 GKが長州に嫌われた話は正直どうでもいいです。

エレファントマンの謎

『フロム・ヘル』で思い出したのですが、映画『エレファントマン』でジョゼフ・メリックがジョン・メリックとなっているのは、満賀道雄とか梶一太とかながい激みたいに、これはフィクションなんだよという主張でしょうか。 関連書籍とかDVDコメンタリーとかで説明されているのかも知れませんが。

切り裂きジャックの謎

先週、切り裂きジャックに殺された売春婦キャサリン・エドウズが殺された際に持っていたショールからDNAを鑑定して、犯人がアーロン・コズミンスキーと判明! …という報道がされました。

後に警視総監補佐となるメルヴィル・マクノートン卿が本部長時代の1894年に残したメモで“モンタギュー・ジョン・ドルイット、コズミンスキー、マイケル・オストログ”の3人の容疑者が名指しにされて、後世の研究者たちにとってドルイットは最有力候補とされてきたわけです。 一方、他の2人は存在すら疑問視されていましたが、1987年にコズミンスキー、1994年にオストログが実在したことが確認されました。 とはいっても彼らが泡沫容疑者であることは変わりがなかったので、突如コズミンスキーが“真犯人!”というのはビックリだったわけです。

今回、決め手となったのは4番目の犠牲者キャサリン・エドウズの死体の側にあったショールを警官が嫁さんへのプレゼントとして持って帰って、そのショールに付いていた血液と精液のDNAがコズミンスキーとエドウズの肉親者の子孫のDNAとマッチしたことだそうです。

殺人現場の重要な証拠品(しかも血液&精液付き)を勝手に家に持ち帰って嫁さんにプレゼントするというのは如何なものかと思うし、それを洗わずに120年以上取っておくのもあまり考えられない気がします。 とはいえ、ちょっと前までそんな奴いねーよ扱いだったコズミンスキーの姉妹の子孫、それからエドウズの子孫を見つけ出したのはすごい発見ではあります。

なお、ショールに精液が付着していた件ですが、エドウズは1888年9月30日の午前1時35分に生きているのが目撃されていて、45分に死体が発見されているので、10分のあいだに殺して内臓を出して顔面にも切りつけてさらに射精までしたことになります。まあ不可能ではないにしても、かなり難易度が高いのではないでしょうか。

ただ、同日0時45分ぐらいに3人目のエリザベス・ストライドを殺して既にビンビンの状態で、それから間を置かずエドウズを殺したので、すぐに出てしまった可能性もあります。

今回のDNA鑑定がどの程度正確なのかは判りませんが、もちろんコズミンスキーの精液である可能性はあります。ただ、だからといって彼が犯人とは限らないのであって、エドウズの顧客だったせいでマクノートン卿のメモに載るほどの容疑者になったのかも知れません。 被害者とヤったことがあって精液を残していったからといって犯人とは限らないというのは、東電OL殺人事件でもご存じのとおりです。

ちなみに犯行現場の散歩ツアーの案内人をやっているドナルド・ランベロウ(『The Complete Jack The Ripper』の著者)は「当時の警察の遺留品リストにショールなんて載ってない」と語っていますが、もしかしたらその前に警官がネコババして嫁さんのところに持って行ったのかも。

正直、今回の“発見”で切り裂きジャックの正体が判明したわけではないと思いますが、Russell Edwardsの『Naming Jack The Ripper』は一応読んでおくつもりです。

余談ですが、ロバート・フリップのご先祖とモンタギュー・ジョン・ドルイットはドーセット州ウィンボーンの同郷だそうです。

あと、切り裂きジャックの2番目の殺人、アニー・チャップマンが殺された29 Hanbury Streetは、レコード屋『Rough Trade East』から歩いて30秒ほどです。

ところで『フロム・ヘル』はわざと突拍子もなくてウソ臭い説を元ネタにしているので信じないように。まんがも映画も面白かったけど。

NOOTHGRUSH三昧

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到着。約3年ぶりのNOOTHGRUSH祭りに悶死。

  • Entropy b/w Life Shatters Into Pieces Of Anguish: 7″。2014年の新録。全部で500枚、そのうち100枚が緑盤パッチ付き。
  • A Failure Of Imagination Live At Gilman 1996: 10″。1996年2月9日、カリフォルニア州バークリーでのライヴ。全部で500枚。そのうち100枚がクリアースプラッター、100枚がピンク。
  • Uncovered Failures: LP。カヴァー曲集。ローラ・ブラニガン/NEANDERTHAL/GRIEF/PINK FLOYD/CELTIC FROST/CROSSED OUT/STYX/DURAN DURANで、1996~2013年の音源。未発表と既発表を混ぜています。全部で500枚、そのうち100枚がパープル盤。

黒盤ならまだ買えるみたいなので、欲しい方はこちらこちらをチェックしてみましょう。

TOKYO PSYCH FEST X Guruguru Brain PRESENTS – 今日からスタート

TOKYO PSYCH FESTGuruguru Brainの共同企画による4カ国バンドによるツアー、今日から開始だそうです。

DREAMTIME(オーストラリア・ブリズベン)/ROLLFAST(インドネシア・バリ島)/破地獄(台湾・台北)プラス日替わりで日本のバンド、という構成で、音を聴いてみるとどのバンドもイカしていました。行きましょう。

9月12日 / 東京 / RUBYROOM

Open 19:30 Start 20:00

DREAMTIME / ROLLFAST / IKUMA KAWABE

9月13日 / 大阪 / 戦国大統領

Open 18:30 Start 19:00

DREAMTIME / ROLLFAST / 破地獄 / 秘部痺れ / 林拓

9月14日 / 名古屋 / SONSET STRIP

Open 18:30 Start 19:00

DREAMTIME / ROLLFAST / 破地獄 / ETERNAL ELYSIUM

9月15日 / 東京 / 吉祥寺WARP

Open 18:00 Start 18:30

DREAMTIME / ROLLFAST / 破地獄 / 幾何学模様 / KLAN AILEEN

なお、Guruguru Brain企画のジャパニーズ・サイケ・コンピ『Gugurugu Brain Wash』も内容が良くて、知らないバンドもたくさん入っていて、聴きごたえがありました。現在はデジタルオンリーですが、CD、いやアナログ盤2枚組で出して欲しいです。

2014-09-11

リチャード・キールが亡くなったそうです。74歳。 かつてアントニオ猪木との異種格闘技戦が企画されたそうですが、そもそも格闘技をやっていたわけでもないので、実現しませんでした。

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ライナーノーツを書きました。 ゲイリー・ムーア『LIVE AT BUSH HALL 2007』。 このツアーでしかやっていない「I Had A Dream」、泣けすぎます。

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記事を書きました。 ヤマハサイト『ロイヤル・ブラッドがデビュー /ロックの救世主?それとも2014年最大のハイプ?』

アルバム『ROYAL BLOOD』、このハードなグルーヴがツボに入って、何度も聴いています。 さらにこの記事を書いた直後にDEATH FROM ABOVE 1979の新作『THE PHYSICAL WORLD』を聴いたのですが、これもまた素晴しくて、とても嬉しくなりました。ベース+ドラムスのギターレス・ハード・ロックがいま熱いです。

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ショーン・オヘア、首吊り自殺だったとTMZが報じています。 同じくWCW→WWE組だったグラジエーターも2007年に首吊り自殺していますが、悲しいです。

2014-09-10

ショーン・オヘアが亡くなったそうです。 WCWからWWEに移籍、その後“K-1所属のプロレスラー”というよく判らないポジションで日本で何回か試合をして、2年前にはヘア・スタイリストになったという話がありました。 WWE後期の「I’m not telling you what you don’t already know」というCMは最高にかっこよかったのですが、それを生かせなかったのが残念でした。

しかし「不倫したい?ヤればいいんだ。バレなければいいんだ。…I’m not telling you what you don’t already know」とか「税金なんて払わなくていいよ(以下略)」って、プロレスとは全然関係ない気もします。

「神様はどこにでもいるんだろ?だったら教会なんか行く必要はない。家で寝転がっていればいいんだ。だいたい、神なんて本当にいるか判ったもんじゃない」 ←これはかなりかっこいいです。

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新生KING CRIMSONのライヴ演奏曲目が信じられないほどのグレイテスト・ヒッツ選曲で、おそらく世界中に卒倒している人が多数いると思います。