マッケンナの黄金

映画『マッケンナの黄金』を見ました。1969年公開の西部劇。グレゴリー・ペックとオマー・シャリフとテリー・サヴァラスがアパッチ族の襲撃をかいくぐって”黄金の谷”を目指します。イーライ・ウォラックが小ぎれいな役柄です。リー・J・コッブも登場。男臭い話ですが、インディアン娘の全裸水泳や北欧美女(着衣)も登場します。アリゾナ砂漠の景観&ラストのスペクタクル描写で、意外なスケールのでかさ。面白かったですよ。

ブルース&ソウル・レコーズNo.94

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ブルース&ソウル・レコーズ8月号で、ジョー・ボナマッサ・インタビュー記事とブルース・ロック・ニュースを書かせていただきました。

それはそうと、僕は関わっていないのですが、この号は巻頭特集が”ブルース再入門”で、”ブルース・ベストLP33撰”が再録されているのが懐かしかったです。元はといえばこの”ブルース・ベストLP33撰”、1972年に『ザ・ブルース』第7号に掲載されたもので、僕はブルース聴き初めの頃バイブルにしていた『ブルース・レコード・ガイドブック』(1991年改訂版のほう)に再掲載されているのを見て、いつかこれを全部聴いてやるぞ!と拳を握りしめたのでした。思えば今でも聴いてないやつがあります。いかん。

この本、今でも学ぶことがたくさんあり、現在出ている必携書『ブルースCDガイドブック2.0』とはほぼ別の本なので、両方揃えておくべきです。

f:id:yamazaki666:20080128133428j:image ←『ブルース・レコード・ガイドブック』1991年改訂版

これからブルースをひもとこうという方は、この”33撰”の中でピンと来たものから聴いていくのも一興かと思います。

MELVINS箱到着

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限定300セット。13枚のアルバムの別ジャケット・ヴァージョンに、それぞれ2枚ずつインサートが入っています。1枚のインサートに各アルバムを象徴するスタンプがペタンと押されていて、もう1枚には著名人の銘言が印刷されています。収録アルバムと著名人は以下のとおりです:

  • MANGLED DEMOS (Orson Welles)
  • 26 SONGS (Oscar Wilde)
  • GLUEY PORCH TREATMENTS (Flannery O’Connor)
  • MAGGOT (Groucho Marx)
  • BOOTLICKER (Dwight D. Eisenhower)
  • ELECTRORETARD (Yogi Berra)
  • COLOSSUS OF DESTINY (Ernest Hemingway)
  • HOSTILE BIENT TAKEOVER (Darth Vader)  銘言は”The ability to destroy a planet is insignificant next to the power of the force.”
  • PIGS OF THE ROMAN EMPIRE (Charlie Brown)
  • HOUDINI LIVE (G. Gordon Liddy)  裏ジャケには”あなたは不気味”と印刷されています。
  • A SENILE ANIMAL (Dorothy Parker)
  • NUDE WITH BOOTS (Mark Twain)
  • THE BRIDE SCREAMED MURDER (Will Rogers)

通常盤と同じCDブックレットが入っている作品も数タイトルありました。あと『HOSTILE BIENT TAKEOVER』にはCD表ジャケを変な形に切り抜いたものが入っていましたが、他のボックスもそうなのかは不明です。

通常盤CDとの音源の内容違いがあるかは、まだ確認していません。

それにしてもパッケージから出しにくい!

しかし何故『CRYBABY』は入っていないのでしょうね。

このボックスは北米ツアーのライヴ会場で売られ、それに加えて20セットのみがAmphetamine Reptileサイトで売られました。サイトの方はweb storeでなく、BBSに記名した順番に売るという仕組み。どちらも即完売だった様子です。僕はサイトの方で購入しました。6月20日に送金して今日届いたので早かったです。

JEFF HEALEY: LAST CALL

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2008年3月2日に亡くなったジェフ・ヒーリーが遺していた1920~30年代のジャズ・カヴァー集『LAST CALL』を聴きました。生前JEFF HEALEY & THE JAZZ WIZARDS名義でも活動していた彼ですが、その流れにある作品です。知っている曲はビング・クロスビーの「Pennies From Heaven」しかありませんでしたが、どこか親しみのある曲ばかり。ジェフのギターも派手さを抑えた、滋味あふれるもの。ところで生前のジェフは2万7千枚のSP盤を持っていたそうです。

HARVESTMAN / US CHRISTMAS / MINSK: HAWKWIND TRIAD

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以前ご紹介したシド・バレット・トリビュート『LIKE BLACK HOLES IN THE SKY』にしてもそうですが、トリビュート物はリリース情報があまり入ってこなくて、気がついたら店頭に出回っていることがけっこうあります。本作もそのひとつで、数ヶ月前に出たみたいです。

HAWKWINDへのトリビュートといえばBlack Widow Recordsが出した『DAZE OF THE UNDERGROUND』があって、怪しげなバンド達が面妖にカヴァーしていて秀逸でしたが、『HAWKWIND TRIAD』はNeurot Recordings系の3バンドが4曲ずつカヴァーしています。MINSK、US CHRISTMAS、NEUROSISのスティーヴ・ヴォン・ティルがやっているHARVESTMANと、いずれも”NEUROSIS系によるHAWKWINDカヴァー”という感じで、最初は想像の範囲内かと思っていたのですが、中盤から盛り上がっていきます。MINSKの12分におよぶ「Assault & Battery/The Golden Void」や「Children Of The Sun」が壮絶で、本作の主役といえる活躍ぶり。US CHRISTMASのどサイケな「Psychedelic Warlords」や極ヘヴィな「You Shouldn’t Do That」、HARVESTMANの「Magnu」も負けじと弾けています。あくまでカヴァー作品であることを前提に、満足度はけっこう高いです。

2010-06-28

携帯の画面パネルにヒビが入ったのでドコモショップに持っていき、修理してもらうことになりました。1週間ぐらい代替品を使うことになりますが、なんか使い勝手が違うので面倒です。必要最小限しか使わないと思います。よって今週はなるたけ家にいます。ピャウ

最近ライナーノーツを書かせていただいたもの

ロックの未来はどこにあるのか。

SKULLFLOWER: TRANSFORMER

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SKULLFLOWERはリリース数がやたら多くて、すべては押さえきれていないのですが、何故かこれだけえらくプレミアが付いている1995年の『TRANSFORMER』が中古盤で比較的リーズナブルな値段で売られていたので、押さえてみました。

いろんなタイプの曲が入っていて、インスト・ロック「3/5 Of A Mile In 10 Secs.」、14分のドローン・ノイズ曼荼羅「Cut Loose 1 + 11」、ティム・ローズの同題曲と通じる世界観の牧歌的ノイズ「Morning Dew」、ギター&バイオリン・ノイズが17分間悲痛に嘶く「Cicada」(←このアルバムの最強曲)、爪弾くギターが大人げなく極ヘヴィ・ノイズに転化する「Ponyland」など、いずれも美味です。プレミア価格に見合うかはちょっと首を傾げますが、普通のCDの値段だったら十分押さえて聴く価値があります。

ただ、おすすめするならば全編ハーシュ・ギター・ノイズでガガッと来る『TRIBULATION』や、どこまでも執拗に繰り返されるワン・リフが膨張破裂していく『EXQUISITE FUCKING BOREDOM』の「Celestial Highway」4部作のように、アルバム単位で襲いくる作品の方でしょうか。

ところで初めてSKULLFLOWERを聴いたのはAquarius RecordsのアンディがやっているtUMULtレーベルから出た『EXQUISITE FUCKING BOREDOM』でした。同じtUMULtから出たHARVEY MILKの神盤『COURTESY AND GOOD WILL TOWARD MEN』を聴いたのもその時でした。

SKULLFLOWERに関してはこちらのサイトが詳しいです。

GENTLEMANS PISTOLS: Sherman Tank b/w Frustration

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GENTLEMANS PISTOLSの7″が届きました。たぶんビル・スティアー加入後の音源。2曲ともアップテンポの横ノリ・オールドスクール・ロックで身体が動きます。かなり良い曲ではあるものの、本当ならアルバムの中の1曲として聴きたい気もしますが、しばらく次のアルバムは作らないっぽいので、彼らの新しい音を聴きたい人はウェブショップで押さえておきましょう。送料込みでも750円ぐらいです。限定500枚(緑100、黄200、黒200)なのでお早めに。うちは1週間ぐらいに頼んだけど、まだ緑盤がありました。

ロックはどうなってしまうんだろう

以下、ここ最近自分の胸の中をぐるぐる渦巻いていることを書き記してみました。てきとうに書いて推敲とかちゃんとしてないので論理破綻とか事実誤認とかがあるかも知れないけど、年寄りの馬鹿が寝小便ついでにほざいている寝言だと思って許して下さい。正確を期すより、とにかく吐き出したかったのです。

MELVINSの『THE BRIDE SCREAMED MURDER』が米Billboard誌の6月19日付ナショナル・チャートでトップ200にエントリーしたことが、ちょっと前に話題になりました。6月1日の発売日から1週間で2,809枚売れたそうです。彼らがトップ200に入るのは、デビュー以来初めて。

このこと自体はとてもめでたいのですが、その逆に現在の音楽業界の低迷を象徴する出来事であって、嬉しいより寂しいのです。5年前だったら5,000枚売れないとトップ200入り出来なかったのが、今では2,809枚でチャート・イン出来てしまうというのは深刻です。ちなみにMELVINSの作品で発売日から1週間で最も売れたのが1996年の『STAG』で、4,000枚近く売れたそうですが、トップ200にカスリもしませんでした。

同様に、DIOの『HOLY DIVER』もロニー・ジェイムズ・ディオが亡くなった後に急激に売れて、6月5日付チャートで149位に入りました。一気に4,000枚ぐらい売れたそうです。このアルバムが最後にトップ200にエントリーしたのが1984年3月10日付、同じく149位で、26年ぶりのチャート入り。さすがメタル界で崇拝されてきたディオ様ならではの偉業ではあるものの、27年前にリリースされた過去作に現在進行形のアーティスト達が太刀打ちできない現状はかなりまずいです。

しかも、同じ6月5日付チャートの2位はTHE ROLLING STONES『EXILE ON MAIN ST.』。このアルバムが名盤だということを前提にしても、バック・カタログがこんな上位に入るのは、健全なこととは思えません。ちなみにこの『EXILE ON MAIN ST.』、イギリスのチャートでは1位を獲得しました。

新譜だからといって新しいことをしているわけではないという状況も、かなり不健全だと思います。例を挙げるとオジー・オズボーンのニュー・アルバム『SCREAM』。このアルバムは普段ブリトニー・スピアーズとかセリーヌ・ディオンとかを手がけている人が 昔オジーがやってきたことを継ぎ接ぎして「こういう路線にすればオジー・ファンにウケて、たくさんCDが売れる」とスタジオでこさえてオジーに歌わせたもので、商品としての出来は良くても、どうも心から乗ることが出来ません。

しかしこれからロックというものが”ロックとして知られるものを継ぎ接ぎしたもの”になっていくと思うと、心が重いです。いや、かなりの割合で、既になっているのだけども。”ロック”の枠内で新しくてエキサイティングなものを発見して興奮する機会は、いずれなくなってしまうのでしょうか。

思えば80年代半ばぐらいはロックというものは進化していくものだった気がします。言葉のライムをリズム楽器として使うヒップホップや最新機材を用いるエレクトロ・ポップはもちろん、ヘヴィ・メタルにしても大音量を出せるアンプが発明されたから登場した”テクノ・ミュージック”だったわけで、レトロ志向というのはTHE DUKES OF STRATOSPHEARとかPURPLE HELMETSとか、ジレッタントの趣味色が濃いものだったような。

80年代後半からレトロ上等!のアーティストが次々と登場してくることになったひとつのターニング・ポイントは1987年、リック・ルービンがプロデュースしたTHE CULTの『ELECTRIC』ではないでしょうか。その後1989年にレニー・クラヴィッツの『LET LOVE RULE』が出てきたり、アンプラグド・ブームが訪れました。90年代にはロックの初期衝動性を大事にするグランジが流行ったり、OASISが思い切り60年代レトロをやったりで、前述したように”ロックとして知られるものを継ぎ接ぎしたもの”をプレイするロック・バンドが増えてきたのでした。

もちろん新しいことをやれば、それだけで音楽として優れているかというと、そういうわけではないのです。旧態依然としたロックンロールでも、かっこよいものはかっこよいのです。でも毎日ロックを聴いているのだし、たまにはロックから新鮮な衝撃を受けたいのです。

ではどういうのが新しいロックなのかと言われると、自分でも答えに窮してしまうのですが、SYSTEMS OF A DOWN、『RATED R』の頃のQUEENS OF THE STONE AGE、それからもちろんSUNN O)))、ちょっと前のARCADE FIRE、ちょっと前のBROKEN SOCIAL SCENE…全部5~10年前じゃん!でも、たまには新しいロックを聴きたいのです。

拙文をご覧下さっている方からも、すごく新しくて新鮮で凄いロックがあったら、ぜひ教えていただきたいです!

WOLF MAIL @荻窪ROOSTER

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ドキドキ脈打つファンキーなロッキン・ブルース。すごく良かったです。1曲目から「Serves Me Right To Suffer」をエレアコで「Red House」ばりにプレイ。その後は、テレキャスが五臓六腑に突き刺さりまくり。「Need Your Love So Bad」も聴けました。今回バックアップするのはパチャンガのリズム・セクションの高橋つね&c-c-maru。

21日(月)京都 都雅都雅、24日(木)大阪 心斎橋 Music Club JANUSでのライヴ、絶対に行ったほうがいいです。

ところでウルフのガールフレンドのサビンさんはHelen Kaminskiでデザイナーをやっているそうです。

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BXI「The End」~「Magickal Child」

WOLF MAIL @渋谷タワーレコード

インストア・ライヴ。最新作『ELECTRIC LOVE SOUL』からの曲に加えて、「Need Your Love So Bad」もプレイしていました。リトル・ウィリー・ジョンの曲で、FLEETWOOD MAC、バディ・ガイ、ジェイムズ・ブラウン、ゲイリー・ムーア、WHITESNAKE、FMがやっていて、B.B.キングも「I Need Your Love」というタイトルでレコーディングしている有名曲ですが、ウルフは誰のヴァージョンを下敷きにしたのか、気になります。 →FLEETWOOD MACのヴァージョンが元ネタだそうです。

さらに気になるのは、タワレコのワールドミュージックコーナーに置かれていた『地球の聴き方』というCDシリーズ。『地球の歩き方』とキング・レコードがタイアップして、その国を代表する曲を集めたというもので、たとえばフランス編には『男と女』テーマ曲とか「オー・シャンゼリゼ」とか「ラ・マルセイエーズ」が収録されています。

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タイ編にはムエタイの国際試合でおなじみのタイ国歌が入っていて、思わず手が出そうになってしまいましたが、家でしみじみと何度も聴くものでもないので自制しました。

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タワレコ1Fとツタヤ1FでSOUND HORIZON『イドへ至る森へ至るイド』が大々的にプッシュされていました。土日には代々木第一体育館で2日連続ライヴだったとのこと。もはや渋谷と秋葉原に垣根はないと感じました。かつて”渋谷系の聖地”だったHMVが閉店するのも仕方がないと実感。

最近出たDVD

最近、CDとのカップリングでフル・ライヴ収録のDVDが付いていたりして、どれも値段が安くて2時間以上楽しめるのは嬉しいけど、なかなか見る時間がなくて困ります。以下はとにかく1回ずつ通して見て、いずれも内容が良かったので、もっと何度もくりかえし見たいと願っているものです。

  • CANDLEMASS: ASHES TO ASHES  2009年のSweden Rockフェスとアテネ公演のライヴ2公演をDVD収録、Sweden Rockの方のみのCDとのカップリング。CANDLEMASSは最近DVDをけっこう出している気がしたのですが、ロバート・ロウ加入後のフル・ライヴはこれが初めて。濃厚です。RAINBOWの「Kill The King」もやっています。
  • Boris: VARIATIONS + LIVE IN JAPAN  ベスト盤CD+2008年12月のライヴDVD。1曲目が「花・太陽・雨」だった時期のステージで、ステージ照明も含め荘厳です。
  • JUDAS PRIEST: BRITISH STEEL 30TH ANNIVERSARY EDITION  『BRITISH STEEL』再現ツアーのライヴを収録。「Freewheel Burning」はラウドパークでは久々のライヴ演奏で超盛り上がったのですが、自宅で冷静に聴くとロブ・ハルフォードのフェイクぶりにちょっと困惑します。
  • SOULFLY: OMEN  オリジナル新作に、2009年ライプツィヒWith Full Forceでのライヴを収録。野外フェスの大観衆で、すごい盛り上がりです。
  • JEFF SCOTT SOTO: ONE NIGHT IN MADRID  CD2枚+同楽曲のDVD。ハード・ロックに根差しながらも柔軟なスタイルで歌いこなしていて、すごく声が伸びています。
  • CLUTCH: LIVE AT THE 9:30  これはDVD2枚組。1枚は『CLUTCH』完全再現を含むフル・ライヴで、もう1枚はツアー・ドキュメンタリー。