2008-08-31

8月30日、キラー・コワルスキーが亡くなったそうです。

生でそのファイトを見ることは出来ませんでしたが、その妖気ただようたたずまいは20世紀プロレスラーの凄みを感じさせるものでした。コワルスキー道場はトリプルHやチャイナを育てたことでも知られており、藤波辰爾が訪れて変なデクノボウレスラーと対戦したのがTV放映されたのが記憶に残っています。

コワルスキーといえば1952年、ユーコン・エリックへの耳そぎニードロップが有名ですね。血だまりの中、耳がぴくぴく動いていて、それを見たコワルスキーは肉を見るたびに吐き気を催して、菜食主義者になったとのことです。耳を失ったエリックは精神異常をきたし、後に拳銃自殺したのだとか。

SOULFLY備忘録

これまで見たSOULFLY。『CONQUER』オマケライヴDVDを見ていて、SOULFLYのライヴっていつどこで見たっけ?と思ってまとめてみました。

  • 1998.03.04 プロモ来日時に六本木プリンスでインタビュー
  • 1998.05.30 Eindhoven Holland, Dynamo Open Air
  • 1999.02.07 渋谷クラブクアトロ
  • 2000.07.26 Saratoga Performing Arts Center, Saratoga Springs, Ozzfest
  • 2000.12.07 Astoria, London
  • 2002.12.14 幕張メッセ Beast Feast

ASVA: WHAT YOU DON’T KNOW IS FRONTIER

元BURNING WITCHのG. Stuart DahlquistとB.R.A.D.、元FAITH NO MORE / Mr. BUNGLEのTrey Spruanceのプログレッシヴ・アート・ドゥーム・バンドASVAが2年ぶりの新作『WHAT YOU DON’T KNOW IS FRONTIER』を出しました。本当は5月ぐらいに出たのですが、ようやく入手して聴いています。

最初はドローンっぽい曲から始まるのですが、Holly Johnstonの女声ヴォーカルを入れた曲や、なんとアップテンポ・ナンバーまであったりして、今まで最も多彩な音作りになっています。Enterruptionから出たLPのような地獄ドローン・ノイズ・ドゥーム曲はありませんが、良いアルバムですよ。

こちらもよろしく。まだ何も書いていませんが。

2008-08-29

『IN THE MIDST OF BEAUTY』に伴うツアーで来日中のマイケル・シェンカーとゲイリー・バーデンにインタビューしました。

やっぱり2人が並んで目の前にいるのを見ると、ドキドキしますよ。

マイケルは上機嫌で「中野サンプラザといえば、2度もあなたのライヴ中に”アクシデント”があった場所ですが、ステージに立って嫌な思い出が蘇りませんか?」とか訊いてもニコニコしていました。

2008-08-27

AC/DCの新作『BLACK ICE』から3曲「Rock’n’Roll Train」「Anything Goes」「War Machine」を試聴しました。いつもと同じです。ということは超最高ということです。

MOTORHEADの新作『MOTORIZER』を聴きました。いつもと同じです。もちろん超最高に決まっています。

METALLICAの新作『DEATH MAGNETIC』を聴きました。僕は『LOAD』も『RELOAD』も『ST. ANGER』も大好きで、特に『ST. ANGER』のバロウズばりにメタルの刺激的で刹那的な部分をカットアップしたような作風が凄いと思っていたのですが、やっぱりウケが良くなかったようで、今回は『BLACK ALBUM』と『MASTER OF PUPPETS』を混ぜたような路線です。「Am I Evil」とか「One」後半そっくりのギター・ソロとか「Fade To Black」「Wherver I May Roam」みたいなリフも入っています。というか、どの曲の焼き直しか当てさせるクイズのようですらあります。しかし人気アルバムの音楽性を混ぜたからといって、それらのアルバムと同じぐらい良い出来になるとは限らないのが難しいところです。サマソニでやったオーエーと歌う曲は入っていません。

SLIPKNOTの新作『ALL HOPE IS GONE』を聴きました。彼らに求めるのは空っぽの頭を振りまくってモッシュしてダイブして放屁して脱糞するブルータル厨メタルなので、腰を据えたヘヴィ・ロック曲が中盤続くのはやや肩すかしにも感じました。もっと厨で良かったのに。しかし最高品質であることは確かです。

宇宙戦争

1953年版『宇宙戦争』DVD、数年前に購入したやつが押し入れの奥から出てきました。例によって、買って安心してそのまま放置してたやつ。

今見ても素晴らしい映画だということは書くまでもないですが、この”スペシャル・コレクターズ・エディション”にはいろいろオマケが入っていて楽しいです。1938年のハロウィンの日にオーソン・ウェルズがパーソナリティを務めて全米をパニックの渦に叩き込んだ伝説のラジオ特番が収録されているのに加え、本編の副音声コメンタリーでジョー・ダンテ、SF映画小道具コレクターのボブ・バーンズ、50年代SF映画マニアのビル・ウォーレンという3人が全編ヲタトークをかましていて凄いです。『宇宙戦争』は1925年に映画化が計画されていたけど頓挫、30年代にアルフレッド・ヒッチコックが映画化をもくろんで原作者のH.G.ウェルズ本人に直談判するも実現せず、『戦艦ポチョムキン』のセルゲイ・エイゼンシュタインが監督する可能性もあったそうです。さらにオーソン・ウェルズにもオファーがいったけど、”ミスター宇宙戦争”というイメージが固定するのを嫌って断ったのだとか。さらに後半を3-Dにする計画もあり、火星人を原爆攻撃をするシーンで登場人物たちがゴーグルをかけるのと同時に観客も3-Dメガネをかけるようにしようと考えていたのだそうです。

出演者による副音声コメンタリーも収録されていますが、まだ聴いていません。

ところでオーソン・ウェルズのラジオ版『宇宙戦争』はQUEEN「Radio Ga Ga」の歌詞でも言及されていますね。

2008-08-24

映画『ロック誕生 The Movement 70’S』。流行ってるんですか?

ヽ(´ー`)ノ

2006年12月いっぱいで閉店した香港ガーデン、跡地がどうなったのかと思ったらTimes駐車場になっていました (´・ω・`)

ヽ(´ー`)ノ

ジャック・ブレイズ『主題』というアルバムが出ていました。と思ったらNIGHT RANGERとはまったく無関係で、JACQUES BLAISというフレンチ・カナディアンのアーティストでした。フランス語では最後のSは読まない場合が多いので(例外は息子filsとかおしっこpisとか)ライナーノーツの表記のとおり”ブレー”が正解だと思うのですが、帯とライナーノーツで主人公の表記が異なるというのも珍しいですよね。中身は哀愁のフレンチ歌メロをプログレッシヴな演奏がバックアップする、けっこうトレビアンな佳作でしたよ。CONTRACTIONのメンバーが参加しています。

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ASCEND: PLE FIRE WITHIN

日本盤がえらく延期になっていたASCENDの『AMPLE FIRE WITHIN』、9月26日発売で決定のようです。

日本盤用ボーナス・トラックをわざわざ新規にレコーディング、そして何曲目に入れるかを決めるのに時間がかかっていたそうですが、マッコイ・タイナー「Desert Cry」の9分に及ぶカヴァーが3曲目に収録されることに。待ちきれずにアメリカ盤を買ってしまった人が臍の緒を噛むであろう凄演です。

SUNN O)))のグレッグ・アンダーソンとICEBURN~THE EAGLE TWINのジェントリー・デンズリーのコラボ・ユニットであるASCENDですが、アルバム本編はスケールのでかいドローン・ドゥームwithジャズというか、地獄meets太陽系というか、筆舌に尽くしがたい暗黒音楽です。アッティラ・チハー(MAYHEM)キム・セイル(SOUNDGARDEN)もゲスト参加。日本盤にはライナーノーツと歌詞対訳もついています。

THE FANTOMAS MELVINS BIG BAND: LIVE FROM LONDON 2006

そういえばTHE FANTOMAS MELVINS BIG BANDのDVD『LIVE FROM LONDON 2006』が発売になっているではありませんか。

CD『MILLENIUM MONSTERWORK』が曲順を変えたり観客の声援をカットしたりで”作品”としての比重が高かったのに対し、本DVDは生のライヴ・ドキュメント色が濃いです。バンドの演奏が凄いのに加え、マイク・パットンの現場監督としての手腕を堪能できます。副音声コメンタリーでは全編なんとダニー・デヴィートが参加。バズとデイルとライヴの内容とほとんど関係ない雑談大会を繰り広げています。ライナーノーツは山崎智之で、本ブログを覗いているような人だったらご承知であろうネタ中心ですが、キモイ自分語りをしたり”パットン=変態”とか紋切り型の描写でお茶を濁していないぶんマシかも知れません。とりあえず一家に1枚置いておくと人生に潤いを与えることになるでしょう。

2008-08-20

フィル・ライノット聖誕祭。

現時点での最新アルバム『RAW』が7月に日本盤リリースされたBUDDAHEADSのアラン・ミリキタニに電話インタビューしました。スラッシュと親交のある彼ですが、VELVET REVOLVERの新シンガーについては「知らない」で通されました。「×××が新シンガーなの?と訊いたら違うと言われた」とのことです。

病院で検査されてドゥームな気分に陥りました。

オランダのロックについて調べてみよう

というタイトルをつけてみたのですが、うちにある資料本を3冊リストアップしてみただけです。羨ましがる人もあまりいなさそうなので、自慢にもなりません。

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『Encyclopedie Van De Nederlandse Popmuziek1960-1990』。タイトル通りオランダ・ロック百科事典で、有名どころからマイナー物まで網羅されています。HELLOISEとかPICTUREとかPESTILENCEも載っています。B.G.K.は載っていませんでした。もちろん最近のバンドは載っていません。それでもオランダ・ロック研究には欠かせない重要な1冊です。ただし全編オランダ語。アムステルダムのKalverstraatの古本屋De Slegteで買ったと記憶しています。

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『Pinkpop 25: Speciaal Jubiluumboek』。1970年から毎年行われているPinkpop Festivalの25周年を記念した本。各年のポスターやライヴ写真などがたくさん載っていますが、ページ数が少なく写真も小さいのが残念。もちろんオランダ語。

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『Kralingen ’70: ‘n Grote Blijde Bende』。1970年6月25~27日、ロッテルダム近郊のKralingsbosで行われた”オランダのウッドストック”Kralingen ’70の写真集。写真はいずれも白黒で、出演者よりも観客をメインに撮っています。これもKalverstraatのDe Slegteで買ったはず。この古本屋では昔アガサ・クリスティのFontana Booksから出たペーパーバック(Tom Adamsの表紙絵が最高)をかなり買った記憶があります。

オランダ・ロックについて研究するには、オランダのポップ・ミュージックのデータベースも便利です。

MARTHA VELEZ: FIENDS & ANGELS

マーサ・ヴェレスの『FIENDS & ANGELS』がWounded Bird RecordsからCD化されました

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左から英London盤、英Blue Horizon盤、米Warner盤。マギー・ベルとかキャロル・グライムスと並んで”イギリスのジャニス”と呼ばれた人の1969年のアルバムですが、エリック・クラプトン、ジャック・ブルース、ポール・コゾフ、スタン・ウェッブ、ミッチ・ミッチェル、ジム・キャパルディ、ブライアン・オーガーら豪華ゲストが参加していることで有名です。中身もけっこう良いです。今回は米盤ジャケでCD化。Blue Horizon系の作品は最近かなり奥の細道なものまで『THE COMPLETE BLUE HORIZON SESSIONS』というタイトルでアウトテイクまで含めてCD化されていますが、彼女の場合は原盤がBlue Horizonというわけではないので、こういう形でのリイシューとなりました。

9月には豪華ゲストが参加していない彼女の作品も3枚ぐらいCD化されるようです。聴いたことがなく興味はあるのですが、ちょっと新品では手が出ないかもしれません。

JACK KETCHUM: BOOK OF SOULS

ジャック・ケッチャムの随筆集『Book Of Souls』を読み始めました。恥ずかしながらケッチャムの文章を英語で読むのはこれが初めてなのですが、ロックンロールな文体が予想以上に平易で、軽妙な語り口なので、すいすい読み進めることが出来ます。アメリカで未だにパルプ・ノベル以下の扱いしか受けていないのは、エグイ内容はもちろんのこと、あまりに平易な文体のせいではないでしょうか。まだ冒頭の、雨の中おばあちゃんを押しのけてタクシーに乗った話と父親が経営する店からヘンリー・ミラーの本を万引きして、大人になって出版エージェントになってから晩年のミラーに会った話までしか読んでいませんが(ホキ徳田は出てきません)、全74ページしかないし、早いうちに読了できそうです。普通にアマゾンで購入したら、500冊限定本でサイン入りでした。

2008-08-17

香味屋でランチ。おいしかったです。

ずっと使ってなかったレーザーディスクプレイヤーが今でも動くかテストするために、ふこをさんにもらった『針の眼』をかけたら、あまりに面白くて最後まで見てしまいました。第二次大戦中、ナチのおっさんスパイがスコットランドの田舎で満たされないおばさんとセックルして死ぬという、正直派手さに欠ける話なのですが、妙にゴージャスな巨匠ミクロス・ローザの音楽、ドナルド・サザーランドの冷徹な殺し屋ぶり、羊より少ない登場人物たちをうまく動かして盛り上げるリチャード・マーカンドの監督ぶりなど諸要素が合わさって、とにかく良いです。

2008-08-16

POISON IDEAの『RECORD COLLECTORS ARE PRETECIOUS ASSHOLES』、うちにある筈なのにどうしても見つからない!ニャーン!と思って中古で買い直したら、日本盤『KINGS OF PUNK』オマケで全曲入っていたのでした。どうりで見つからないわけだわ。

ちなみに今では上記『KINGS OF PUNK』にさらに3曲追加した全40曲仕様の『THE BEST OF POISON IDEA』というCDで聴くことが出来ます。音質が良くなったかは聴いていないので知りません。

キリン『世界のKitchenから/水出しミントジュレップソーダ』、サマソニに向かう電車の広告で見て惹かれたので飲んでみました。あまりおいしくなかったです。

PRIMAL SCREAM: BEAUTIFUL FUTURE

書こうと思ってすっかり忘れていました。

今年フジロック出演のために来日したPRIMAL SCREAMのボビー・ギレスピーがレコード会社担当氏にまず最初に頼んだのが「スピード・グルー&シンキのCDが欲しいんだけど」だったそうです。

確かにPRIMAL SCREAMは60年代後半~70年代前半の映画、ドラッグ・カルチャー、オールド・ロックとかへの傾倒など、時折”こっち側”の匂いを感じさせるのです。『VANISHING POINT』(97)ではHAWKWINDの「Motorhead」をカヴァーしているし。

ただ彼らの場合、独自のソングライティングが確立されているので、良くも悪くも何をやってもPRIMAL SCREAM節になってしまいます。エレクトロニカに接近してみてもトム・ダウドをプロデューサーに迎えても、取り込まれてしまうことがなく、微妙な距離をとっています。

そのへんの”オリジナリティの強さとウワモノの借り物っぽさ”という取り合わせは本人たちも自覚してやっているらしく、「Country Girl」ミュージック・ビデオではヨナス・アカーランドを監督に起用、プラスチックな嘘んこアメリカーナを表現しています。

で、最新アルバム『BEAUTIFUL FUTURE』は80年代初頭にあった”未来っぽさ”を取り入れたアルバムですが、やっぱりPRIMAL SCREAM節が揺らぐことはありません。

今回もHAWKWINDの「Urban Guerilla」をカヴァーしてみたり、QUEENS OF THE STONE AGEのジョシュ・ホーミがゲスト参加している曲は「Monsters In The Parasol」風だったり、”こっち側”への目配せもありますが、あくまで味付けとしてです。そのあたりちょっともどかしいです。

僕はPRIMAL SCREAM節は好きだし、彼らの持つオリジナリティに敬意も抱いているのですが、それをかなぐり捨てて馬鹿になって、思い切り向精神性ロックの世界にどっぷり浸かってみたら凄い作品を作ってくれるような気もするのです。

ところで安易に”こっち側”という言葉を用いてみましたが、なんとなくこのブログによく出てくるような音楽、ということで、明確に定義はしていません。ピャウ