SYSTEM OF A DOWN『MESMERIZE / HYPNOTIZE』

システム・オブ・ア・ダウンの新作から8曲を聴きに行ってきました。

いわゆる試聴会というやつです。

2枚のアルバムを5月と秋に時間差リリースするというもので、

「Cigaro」「B.Y.O.B.」「Question」「Revenga」「Attack」「Kill Rock And Roll」「Hypnotize」「Lonely Day」という8曲を聴きました。

「B.Y.O.B.」が『MESMERIZE』に入るということは決まっていますが、どの曲がどっちのアルバムに入るかまだ判りません。

聴いた印象は、とにかく凄いッ!!!!

こんな凄い曲がアルバム2枚ぶん続いたら死ぬかも。

アイアン・メイデンがアルメニア人になって最初の3枚の一番凄いところを集めたアルバムを作ったら、こうなるかも知れません。

完パケを聴くまで予断を許しませんが、2005年ベスト・アルバム候補いやさ21世紀(2001~2005年ね)ベスト・アルバム候補となる可能性大です。

とりいそぎ、ここで2曲を聴けます。

「Cigaro」

http://www.sonymusic.com/clips/selection/fu/090648/090648_01_01_full_ref.mov

「B.Y.O.B.」

http://www.systemofadown.com/mediaplayer/byob/

CHARLOTTE HATHERLEY『GREY WILL FADE』

アッシュの紅一点シャーロット・ハザレイ姐のソロ・アルバム『グレイ・ウィル・フェイド』はイギリスではとっくに出ていましたが、日本盤の権利がなんだかゴタゴタしていました。
でも無事5月11日にソニー・ミュージックから出るようです。
ちなみに左側は東芝EMIのサンプル・カセット(TOCP-66375)、
右側はソニー・ミュージックのサンプル・カセット(SICP-775/776)。
サウンドの基本線こそアッシュっぽいものの、女の子っぽさを覗かせたりして、とても良いです。

ストーナー・ロックおぼえがき

stonerrock.comの通販部門All That’s Heavyで注文していたCDとレコードが到着しました。

オマケでCDオープナーが付いてきました。

CDのビニール封を開ける文房具で、けっこう楽しくて、うちにある未開封CDをたくさん開けてみました。

それにしてもAll That’s Heavyとは7年ぐらいの付き合いになります。

ちょうどMeteorCityがレーベルを立ち上げて、第一弾『WELCOME TO METEORCITY』を出した頃ですね。

それからシングルズ・クラブが打ち止めになったり、通販部門がstonerrock.comに譲渡されたり、いろいろ変化がありましたが、健在なのは喜ばしいことです。

これからも頑張って欲しいです。

役に立つかも知れないウェブサイトのおぼえがき。

http://www.vicdumonte.com 元KYUSSのクリス・コックレル。

http://www.tonytornay.com FATSO JETSONのトニー・トーネイ。着実に写真家キャリアを積んでます。

http://www.omvibratory.com OMサイト。

http://www.noquarter.net No Quarter Recordsサイト。

http://www.alonerecs.com Alone Recordsサイト。

http://www.gorilla-world.co.uk GORILLAサイト。

http://www.geocities.com/velcrolewis0000/home.html VELCRO LEWISサイト。

Fleetwood Mac『Mr. Wonderful』

(Blue Horizon 7-63205)

ピーター・グリーン、ミック・フリートウッド、ジョン・マクヴィーのサイン入りイギリス盤オリジナルLP、しかもマトリックスA-1/B-1です。

この3人のサインが1枚のLPにあるということの重要性は、ファンの方ならお判りかと思います。

ちょい自慢してみたかったのです。

しかし不思議なことがあります。

この盤はB面マトリックスが「7-63205 B-1」と活字で印字されているのですが、もう1枚持っている『ミスター・ワンダフル』イギリス盤LPではマトリックスが手書きで彫られているのでした。

我が家のレコードプレイヤーでは比較しても音質の違いは判りませんでしたが、同一マトリックスなのにスタンパーが何種類もあるという例はよくあるのでしょうか?

これは別マザーを元に作られた2種類のスタンパーの、それぞれのオリジナル・プレス盤と考えれば良いのでしょうか?

なにぶんマトリックスがどうとかいう概念については初心者中の初心者なので、首を傾げるばかりなのです。

ご存じの方、ぜひぜひご教示ください。

Otis Spann

『ブルー・ホライズン』つながりでもう1枚。

オーティス・スパンの『The Biggest Thing Since Colossus』は初期フリートウッド・マックが全面参加(ドラムスのみS.P.リアリー)したアルバムですが、アメリカ盤LPのみジャケットが異なるのでした。

イギリス盤、そして数年前に出た日本盤CDはクワガタジャケットですが、アメリカ盤LP(Blue Horizon BH4802)のみスパンの写真なのです。

1997年だかに、ニューヨークの中古レコード店Bleeker Bob’sで買いました。

たぶんレア盤なので自慢したかったのですが、誰に見せても「ふぅーん」と興味なさげに言われるだけで、誰も羨ましがってくれないので寂しかったです。

ジャケットはともかく、ピーター・グリーンのギター・プレイが背筋がぞっとするぐらい凄い(ギタリスト:ピーター・グリーンとしてはたぶん最高傑作!)ので、ぜひ聴いてみて下さい。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000007UGB/stonersunshin-22

このアルバムからは「Walkin’」がシングル・カットされましたが、B面がアルバムとは別テイクの「Temperature Is Rising (98.8 Degrees F)」。

f:id:yamazaki666:20050317153431:image

(写真はオランダ盤)

B面曲はやはりボックス・セット『The Blue Horizon Story』で聴くことが出来ます。

ちなみに『ブルー・ホライズン』関連のデータは『Blue Horizon Records 1965-1972 / A Discography By Leslie Fancourt』(Retrack Books)をネタ本にしています。

f:id:yamazaki666:20050317152544:image

1992年に出た本で、タイプ打ちの自主制作本みたいですが、今でも十分に使用価値のある内容です。

Champion Jack Dupree

チャンピオン・ジャック・デュプリー『When You Feel The Feeling You Was Feeling』を中古盤屋で入手しました。

一時期イギリス在住だったデュプリーが『ブルー・ホライズン』レーベルに残した2枚のアルバムの片割れです。

(もう1枚は『Scoobydoobydoo』)

フリー結成前のポール・コゾフとサイモン・カーク、あとチキン・シャックのスタン・ウェッブが参加。

ずいぶん前から欲しかったのですが、マニアの多い『ブルー・ホライズン』からのリリース、しかも未CD化ということもあり、超絶プレミアが付いていて、まったく手が出なかったのでした。

しかし何故か1,200円でゲット!

オリジナル英国盤ではなくアメリカ盤(Blue Horizon BH7702)、盤質Bということもあるでしょうが、1,200円は下手するとひとケタ間違いという可能性すらある破格値です。

(たぶん。CD化とかされてないですよね?)

聴きました。とても素晴らしい内容で、泣きました。

コゾフも後のフリーを思わせる泣きのギターを弾きまくり。

ここのところ全然掘り出し物に出逢うことがなかったのですが、久々の大ヒットでした。イエーッ。

ところで、このレコーディング・セッションからはアルバム未収録の2曲がシングル・リリースされています。

f:id:yamazaki666:20050317150313:image

「I Haven’t Done No One No Harm b/w How I Doing It」(Blue Horizon 57-3140)

B面曲(スタン・ウェッブを大々的にフィーチュア)はボックス・セット『The Blue Horizon Story』で聴くことが出来ます。

トミー・ヴァンス死去

3月6日、イギリスのDJトミー・ヴァンスが心不全で亡くなりました。享年64歳。

先日「ジョン・ピールの功績は知識として知っているが、実際にラジオ番組を聴いたことがないからピンとこない」というようなことを書きました。

それに対し、僕がイギリスに住んでいた頃にラジオでトミー・ヴァンスの声はしょっちゅう耳にしていました。

BBCラジオの全英トップ40のパーソナリティであり、『フライデイ・ロック・ショー』のホストだった彼は、少年時代の僕にとって理想的な英語発音の持ち主でした。

「This week’s brand new entry… Thin Lizzy.」と淡々と、それでいて力強く曲を紹介するトークが今でも記憶に残っています。

僕の中で

イギリス英語>>>>>>>>>>>>>アメリカ英語

という前提があるのも、ピーター・カッシング、アレック・ギネス、ロジャー・ムーア、デヴィッド・ニヴン、そしてトミー・ヴァンスからのスリコミだと思います。Tourのことを「トー」と発音するのは、明らかにヴァンスからの影響ですね。

彼のトークはもう20年以上耳にしていないし、亡くなったからといって「ガーン!」「ショックだった」などと煽りたてるつもりもありません。

でも、少年時代の僕に「あんな風に英語がしゃべれたらいいな」と思わせた人物として、この場で感謝を表しておきたいと思います。