韓流

年末はNHK-BSで『冬のソナタ』をやっていたので、若者文化に追いつこうと思ってちょびちょび見ました。

思いのほか面白かったです。

ヨン様はけっこういい家の息子なのですが、アメリカ留学に行く直前の大晦日、ジウ姫と商店街のバーガーキング前で待ち合わせて、ダンプカーにはねられます。

記憶喪失となったヨン様はそのままアメリカ留学に出かけ、数年後帰国します。

そのときミニヨンと名乗っていますが、小さくなったわけではありません。

どう見てもヨン様なのですが、ジウ姫や友達のサンヒョクなど周囲の人たちは、メガネとマフラーのせいで、「似た人だな」と納得しています。

で、ヨン様はもう一度ダンプカーにはねられて、そのせいで盲目となりました。おわり。

大久保に韓国刺身を食べにいったら、そこいら中にヨン様のポートレートが飾られていました。

ところで『燃えよドラゴン』のハンって、”韓”なんでしょうか。

THE CANDY SNATCHERS

仕事デスク周辺を片付けたら、紙資料の山の中からキャンディ・スナッチャーズの7″「Fuck My Family b/w Now Who’s Crying」が発掘されました。

4枚目のシングルで、中古盤屋で買ったまま埋もれていたものです。

聴いてみたらすごくかっこよかったです。

お片付けをして良かったと思いました。

ハイスクールドリームについて熱く語るクールな俺

『ロックンロール・ハイスクール』といえばラモーンズ出演で知られるロック映画の名作ですが、その続編が『Rock’N’Roll Highschool Forever』なわけです。

かつてラモーンズが演奏して生徒が暴動を起こし、大炎上したロナルド・レーガン・ハイスクール。

それ以来、毎年その日は”ロックンロール・ハイスクール・デイ”記念日として、生徒が何をやってもいいという伝統になっています。

よって生徒たちは全校舎の便所の水を一気に流して、パイプを壊したりします。

しかし新任の副校長がやってきて、騒音のロックは禁止!という事態に。

コリー・フェルドマン率いるエラディケイターズは果たしてプロム・パーティーで演奏できるのか…!?

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ラモーンズが出ない『ロックンロール・ハイスクール』という、誰も興味を持たない可哀想な作品です。

前作で小ネタギャグをちりばめていたジョー・ダンテも不参加。

よって日本でビデオ発売されたときは全く関連のない『ハイスクールドリーム』というタイトルになっています。

特にコリー・フェルドマンのやっているバンドの音楽がショボイというのは大きなマイナスです。

B-52’sやディーヴォをへなちょこに腐らせたような1970年代後期アメリカン・ニューウェイヴ風で、彼らが目の敵にする軟弱バンドと差別化が図られていません。

しかしまあ、ダメはダメなりの魅力がある映画なのですよ。

前作に出てきた女副校長が、隻腕でパワーアームみたいなのを付けた”ヴェイダー先生”として復活したり、やっぱり学校が炎上して終わったり、笑いのツボは押さえています。

あと”ロックンロールの精霊”としてモジョ・ニクソンが出てくるのもポイントが高いです。

そんなわけで、この映画までは元子役としてそれなりにプッシュされてきたフェルドマンですが、1990年代に入るとドラッグ禍もあったりして、落ち目になっていきます。

でも最近ではハワード・スターンのラジオ番組や『ビキニ・バンディッツ』に出たり、トロマ絡みの仕事をやったり、違った意味で素敵な芸歴を重ねています。

これからも生暖かくヲチしていきたい俳優です。

もろびとこぞりて

世間の人々が自分たちの抱えている問題をなおざりにして浮かれているクリスマスイブ。

そんな聖夜に新宿ディスクユニオン・プログレ館を訪れるお客さんは相当濃厚でエグイ強者に違いない!と思い、見学に行ってきました。

でも会社帰りのお父さんらしきお客さんが多くて、グレービー臭そうな筋金入りプログレ漢はいませんでした。

ちょっと拍子抜け。

御茶ノ水ユニオンHR/HM館に行ったほうが良かったかなあ。

で、ホークウィンド『WARRIOR ON THE EDGE OF TIME』再発CDが出ていたので購入しました。

以前一度CD化された本作ですが、気がついたら廃盤で、プレミア付きになっていたのです。

まあLPを持っているので要らないっちゃ要らないのですが(変形ジャケで、開くと勇者の楯の形になる)、大好きな作品だし、久々の公式?CD再発なので、押さえておきました。

しかし本作を出したドイツのRock Fever Musicって、どんなレーベルなのでしょうか。

http://www.rock-fever.de は繋がらないし、本当に「公式」再発なのかちょっと首を傾げてしまいます。

初期ホークウィンドの名盤といえば『SPACE RITUAL』『IN SEARCH OF SPACE』などがありますが、本作も素晴らしい作品なので、今回も廃盤になる前に、皆さんにもぜひ聴いていただきたいです。

それから中古コーナーで、同じくホークウィンドの『QUARK STRANGENESS AND CHARM』英Virgin盤CDが普通に1,200円で売られていました。

あまり良いアルバムではないので、まあ妥当な価格のような気もするのですが、英Virgin盤CDはebayなどで無駄な高値を呼んでいたので、普通の中古価格なのはちょっと意外でした。

もしかしてリマスター再発された(される)とかの理由で、価格が暴落しているのでしょうか?

あとはバークレイ・ジェイムズ・ハーヴェストの初期4作品を紙ジャケに入れたCDボックス(1996年にイギリスで出たやつ)を中古価格で入手しました。

これから鶏の丸焼きを食べます。

今年も良いクリスマスでした o(^∇^)o

パチものコング

『クイーンコング』『KONG ISLAND』の2作が入ったDVD『THE KONG COLLECTION』を購入しました。

『ハリウッド・チェーンソー・フッカーズ』でおなじみ巨乳好き厨房映画監督フレッド・オーレン・レイ率いるRetromediaからのリリースです。

ウンコ映画を山ほどDVD化しているという点ではSomething Weird社と共通するものがありますが、Something Weirdみたいにマメではないので、レアな特典映像とかはありません。

でも『クイーンコング』にはフランク・アグラマvsフレッドという、夢のコメンタリー対決が入っています。

それほど狂った発言の応酬はなく、フレッドが案外きちんとした人で拍子抜けしますが、さまざまな職業の女性たちが「クイーン・コングを自由に!」とデモするシーンを見て、フレッドが「超大作ですね!」と喜んでいるのが印象的です。

さらに

フレッド「あまりに盛りだくさんの映画で、出てこないのはバイクとUFOぐらいなものですね」

アグラマ「1970年代にはまだそんな物、発明されてなかったんだよ」

というベタな会話も楽しめます。

映画本編はたぶん日本で公開されたのと同内容ですが、シネスコになったりTVサイズになったりするのを直したのだそうです。

日本語ふきかえはもちろん入っていません。

『KONG ISLAND』は『KING OF KONG ISLAND』と同じ映画です。

特典映像はフレッドのドライブイン・シアター・コント2分半だけ。

そのコントでも言っていますが、KINGもKONGもISLANDも出てこない映画です。

マッドサイエンティストがゴリラを脳手術して手下にして、女性を拉致してくるというストーリー。

一応女ターザン(エヴァという名前)は出てきますが、DVDパッケージとは全然違う人です。

音楽がラウンジっぽくて気に入る人もいるかも知れません。

ディック・ヘクストール・スミス(1934-2004)

アレクシス・コーナーズ・ブルース・インコーポレイテッド。

ジョン・メイオールズ・ブルースブレイカーズ。

グレアム・ボンド・オーガニゼーション。

コラシアム。

ジャック・ブルース・バンド。

高校生の頃、ブリティッシュ・ブルースを聴き始めた僕が徐々に迷宮に深入りしていき、図書館で新しいアルバムを借りると、その裏ジャケットにはほとんど必ず、ディック・ヘクストール・スミスの禿頭が控えめに載っていました。

彼が本気になったら凄いということは、後にリーダー作品(ジャック・ブルースとかと一緒にやってるジャズっぽいやつ)を聴いて知りました。

ブリティッシュ・ロックの初期を彩るバイプレイヤーとして、その名前は永遠に留められるべきだと思います。

残念ながら彼と話す機会は一度もありませんでしたが、今年の秋に出た彼の自伝をもう一度じっくり読み返します。

STRONGER THAN ALL

1990年代以降のロック界において、ダイムバッグ・ダレルはトム・モレロと並んで、最も独創的なギタリストでした。

(ヘヴィ・ロックという枠だけでなく、ロック全体で)

が、そんなことを抜きにしても、PANTERAは最高にかっこいいバンドだったと思います。

僕にとっては、メタル・ファンであることを最も誇りに思わせてくれるバンドがPANTERA(とMACHINE HEAD)でした。

どっかの馬鹿のせいで、そのダイムバッグのギターを二度と聴けなくなってしまったことは残念でなりません。

安らかに眠れ、なんていうセリフは、ダイムバッグには似合わないので、超絶ヘヴィなギター・リフで地獄の炎を吹っ飛ばしてRAISE HELL AND KICK ASSして欲しいです。

僕はダイムバッグとは一度、電話で話しただけでした。

2003年12月23日、ギターマガジン誌向けインタビューでのことです。

たぶん2004年3月号掲載だと思います。

やたらとファッキンと言うので、会話している僕もつられて「ファッキン・ツアーはいつから開始するんですか?」とか言ってしまいました。

記事からはカットしたのですが、

「『COWBOYS FROM HELL』以降の音楽性の変化について、EXHORDERからの影響はあったか?」

という問いに対し、

「そんなバンド聴いたこともねえ。そういう下らねえ噂は誰が触れ回してやがるんだ!」

とムッとしていました。

「ひょっとしたらフィルが影響を受けたかも知れないけど、俺とはまったく関係ない」

と、当時断絶状態だったフィル・アンセルモに責任転嫁しているのが微笑ましかったです。