The Best of 2005

The Best of 2005

というわけで自分でも完全に忘れていましたが、2005年に聴いたアルバムのベスト15をリストアップしてみました。
もうすっかり各雑誌とかでもベスト10が出揃った後で、後出しジャンケンみたいな気がしたのでもう選出するのはやめようかとも思ったのですが、ちょっと考える余裕が出来たので選んでみます。
気分によってランキングの変動があるかも知れません。
ご意見などは掲示板までお願いします。

2005年は僕なりにいろいろ考えることの多い年でした。
特に「良い音楽とは何か？」について悩んでいた気がします。
良い曲＝良いメロディ・演奏・編曲・歌詞だとすると、じゃあSUNN O)))はどうなるの？と。
あとEARTHの『HEX』はけっこう聞き込みましたが、あのアルバムを良いとか悪いとか年間ベスト何位とかで括ることは無意味なのではないかと。
もちろんうまい肉とうまいプリンはどっちがうまいのか比較するようなもので、優劣を比較すること自体が無理なのですが、それにあえて挑戦するのが自分の職業倫理なのですよ。
さらに音楽というものに対して盲目的な忠誠を誓うことが困難になった1年でもありました。
だってレコード屋に行くと店頭の一番目立つところにあるのは映画DVDだし。
映画DVDが990円とかで買えて、同じ映画のサントラ盤CDが2,500円ってどうよ、という疑問がずっとありました。
まあ、こういう仕事をしている以上「良い音楽とは何か？」とは常に考え続けなければいけない命題なのでしょうが、それが特に自分の意識の表面に出たのが2005年だったわけです。
今になってみると、自分の書いた文章にもそんな迷いが見えて笑えますね。
幸い2006年1月しょっぱなからクリーヴランドの『ロックンロール・ホール・オブ・フェイム・ミュージアム』でエネルギーをもらって、やっぱりロックは最高だぜ！イエー！ベイベー！という気分に立ち返ることが出来ました。
2006年のテーマは、もっとたくさん音楽を聴いて、その魅力を文章で伝えることが出来るようになることです。（＾д＾）ハハハ
(since 7 February 2005)

2004年のベストはこちらへどうぞ。

1. SYSTEM OF A DOWN: MESMERIZE / HYPNOTIZE
ジョージ・W・ブッシュに敗北を喫したロックに出来ることは、最高のの曲を書いて演奏するという原点に還ることしかなかった。
曲の素晴らしさ、ヘヴィさ、個性、エキセントリックさなど、2005年という時代に作り得た最高峰のアルバム。

2. SUNN: BLACK ONE
地獄ヘヴィ・ドローンでありながら、キャッチーとすら言ってしまえる中毒性は奇跡。

3. QUEENS OF THE STONE AGE: LULLABIES TO PARALYZE
過去作品と較べて一聴目のインパクトはないが、結局死ぬまで聴くことになるマジックを持った傑作。
「バーン・ザ・ウィッチ」～「イン・マイ・ヘッド」～「リトル・シスター」の流れはネ申でしょうやっぱり。