Various Artists (Film Soundtracks)

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EYEHATEGOD / SLEEP 他
GUMMO SOUNDTRACK
(1997 / ポリドール POCD1277)
sludge / black metal / grindcore / death industrial etc.

『KIDS』の脚本を書いたハーモニー・コリーン監督による映画『ガンモ』のサウンドトラック盤。
コジャレた映画扱いされた作品だが、かなり"汚い"映画であり、サントラ盤に収録されているバンドも凄い。ABSU、EYEHATEGOD、ELECTRIC HELLFIRE CLUB、SPAZZ、BETHLEHEM、BURZUM、BATHORY、DARK NOERD、SLEEP、BRUJERIA、NAMANAX、NIFELHEIM、MORTICIAN、MYSTIFIER、DESTROY ALL MONSTERS、MISCHA MAISKY、ROSE SHEPHARD & ELLEN M.SMITHというもので、大半が既発曲のようだが、映画を見ていなくてもコンピレーション企画盤として楽しめる内容だ。
SLEEPは「Dragonaut」「Some Grass」、EYEHATEGODは「Serving Time In The Middle Of Nowhere」を提供。
なおアメリカ盤と日本盤はジャケット・デザインが異なっている。

(99/07/18)
★★★★★ ★★★



MONSTER MAGNET / QUEENS OF THE STONE AGE他
HEAVY METAL 2 - ORIGINAL SOUNDTRACK
(2000 / BMGジャパン BVCP21126)
heavy rock etc.

映画『ヘビー・メタル』続編のサントラ盤。
MONSTER MAGNET、QOTSAといったストーナー組に加えPANTERA、ビリー・アイドル、BAUHAUSの新曲、MDFMK(元KMFDM)の改名第1弾、ZILCH、ICP & TWIZTID、SYSTEM OF A DOWN、DAYS OF THE NEW、SINISSTAR、MACHINE HEAD、FULL DEVIL JACKET、HATE DEPT、PUYA、APARTMENT 26(ギーザー・バトラー息子のバンド)、COAL CHAMBERが曲を提供している。
MONSTER MAGNET「Silver Future」は『POWERTRIP』路線の新曲。コーラスが印象的な良い曲だが、やや薄味。QOTSAの「Infinity」もバンドのキャラが出た佳曲ながら、PANTERAなどと較べると自己主張が弱いのが残念。本作で彼らに初めて触れる人が少なくないことを考えると、既発曲であっても「Avon」などのインパクトが強い曲を入れて欲しかったが...。

(00/02/09)
★★★★★ ★★★



LOWRIDER / DOOMSDAY GOUVERNMENT / BLOOD FARMERS / THE AWESOME MACHINE / ETERNAL ELYSIUM / SPACE PROBE TAURUS / NAEVUS / sHEAVY / DAN FONDELIUS / BONGWATER666 / LAS CRUCES / RAINMAKER888 / COUNT RAVEN / THE QUILL
I AM VENGEANCE - THE REVENGE BIOGRAPHY: THE OFFICIAL METEORCITY SOUNDTRACK
(2001 / MeteorCity MCY-016)
doom

まったく映画制作の経験がないリチャード・アナスキーが制作中のスプラッター・カルト・ホラー映画『I Am Vengeance』のサントラ盤。
BLOOD FARMERSとsHEAVYを除くとすべて未発表曲・新曲。LOWRIDERの名インスト曲「David William Hughes」からドゥームな世界に突入、映画を見ていなくてもどっぷりとヘヴィでダークな鬱世界にはまることが出来る。
'97年にスタートしたプロジェクトだけあり、参加バンドもやや古め。COUNT RAVEN、BLOOD FARMERS、NAEVUSなど既に解散しているものもあり。
ただそのぶん"ストーナー"色は薄く、最近のスラッジ・ドゥーム系なども収録されていないため、古き良きドゥーム・サウンドを堪能できる。
ETERNAL ELYSIUMはWITCHFINDER GENERALの「Burning A Sinner」を激重カヴァー。
元COUNT RAVENのダン・フォンデリウスのソロ・トラックや新バンドDOOMSDAY GOUVERNMENT(注:GOVERNMENTではない)の曲も収録。後者はCOUNT RAVEN直系でかなり良いが、本作収録の2曲以降沈黙を守っている。
アートワークはABDULLAHのジェフ・シリラが手がけている。
なお『MeteorCity』からリリースされた本作はVol.1。Vol.2は『Game Two』から2001年内にリリースされる予定で、以下のバンド/曲が収録される。

ETERNAL ELYSIUM『W.T.G.B.』
PENTAGRAM『I Am Vengeance』
GRIEF『Bury The Dead』
CHURCH OF MISERY『Retal』
SOLITUDE AETURNUS『Mirror of Sorrow (original demo version)』
SOLACE『Followed (extended version)』
BUFFALO『Mother』
CIRITH UNGOL『Finger of Scorn』
NORTHWINDS『Friends of Hell』
sHEAVY『El Camino Real』
BONGWATER666『Cannibal Love Song (acoustic)』
MIRROR OF DECEPTION『Dreams of Misery』

映画本編は既に撮影が終了しており、2001年10月時点で編集中。映画館で公開される予定はまったくないためビデオスルー、あるいは映画祭への持ち込みとなる予定だ。

(01/10/10)
★★★★★ ★★★★



SCOTT REEDER 他
ORIGINAL MOTION PICTURE SOUNDTRACK - 2 DAYS IN THE VALLEY
(1996 / Cinerama 0022662CIN)
doom etc.

何故かスコット・リーダーがソロ・トラックを1曲提供している映画サントラ盤。
彼の「Cold」は本作用に書き下ろされた曲のようで(監督のジョン・ハーツフェルドがスコットと共に作曲クレジットにある)、ALICE IN CHAINSの「Rooster」などを思わせる重くスローなヘヴィ・ナンバー。正直やや物足りない楽曲のため、これ1曲のために入手するのはお薦め出来ない。マニア・オンリー向け。
しかし何故かこの曲でプレイしているのはスコット(ベース、ヴォーカル)に加えラス・パリッシュ(当時ロブ・ハルフォードのFIGHT在籍の筈)、グレッグ・ビソネット(ドラムス)。
オーティス・レディング、ウィルソン・ピケット、ジュニア・ウェルズ、ライル・ラヴェット、タジ・マハールらの曲がフィーチュアされている本サントラ盤で何故かスコット、そしてMORPHINEだけが浮いている。
制作意図がよく分からないサントラ盤だ。
映画は未見(ジョン・ハーツフェルド監督、ダニー・アイエロ主演)。

(00/05/21)
★★★★★ ★